カビ落としにサンポールのような酸性トイレ洗浄剤を使うのってどうなの?
浴室の黒カビは、湿度と温度が高い環境で繁殖しやすいカビです。浴室は、シャワーや湯船の使用によって湿度が高くなり、また、湿気がこもりやすい構造になっているため、黒カビが発生しやすい場所です。
黒カビは、繁殖すると健康被害を引き起こす可能性があります。例えば、喘息やアレルギーなどの原因となる可能性があります。また、黒カビを吸い込むと、肺炎などの病気を発症する可能性もあります。
そのため、浴室の黒カビは、早めに除去することが大切です。ただ、ご家庭にいつもカビキラーのようなカビ取り専用剤のご用意があるとは限りません。ではどんな方法があるの?ということでネットでは「カビ サンポール」というキーワードで良く検索されているようです。
そこで今回は、トイレ用洗剤として有名な「サンポール」を使ったカビ取りの方法と注意点について解説します。
強塩酸を含むサンポール
サンポールは、ph値=1ほどの強塩酸を含む洗剤で、トイレの黄ばみや尿石に効果的です。お風呂場でも、カビによる黒ずみや水垢など、手を焼く汚れが多く発生しますが、そんなお風呂場にもサンポールは使えます。サンポールに含まれる塩酸がカビの細胞壁を壊して死滅させます。
サンポールを使ったカビ取りの方法
サンポールはトイレ用に作られた洗剤ですが、水回りや壁などのカビ取りにも使えます。ただし、扱うときには注意点があるので、以下の手順に沿って行ってください。
カビ取りする箇所を掃除する
カビ取りをする前に、カビ取りする箇所の掃除をしましょう。カビが発生している場所には、水アカや油脂汚れ、洗剤カスなどがこびりついていることが多いです。カビを確実に落とすためには、まずこれらの汚れを取り除くことが大切です。掃除は、中性洗剤を使って行います。洗剤をつけてスポンジやブラシで磨いたら、しっかりと洗剤を落としておきましょう
サンポールをかける
カビ取りする箇所に、サンポールをかけます。サンポールは液が緑色に着色されているので、かけた場所がわかりやすいです。カビがかなり根深く生えている場合は、サンポールをかけた上からキッチンペーパーやラップでカバーをして、より浸透させましょう。サンポールをかけたら、5分から10分ほど放置します。
洗い流す
サンポールをかけた箇所を、水で洗い流します。カビが落ちにくい場合は、ブラシで軽くこすってから洗い流しましょう。洗い流したら、乾拭きで水気を取り除きます。これでカビ取りは完了です。
頑固なカビの落とし方
頑固なカビは、サンポールを塗布したまま、1時間ほど放置すると、より効果的に落とすことができます。また、カビの種類によっては、サンポールだけでは落としきれない場合があります。その場合は、市販のカビ取り洗剤や漂白剤を使用するとよいでしょう。(※この後の注意点は必ずお読みください)
サンポールを使用する時に気を付けること
サンポールは取り扱い時に非常に注意が必要な製品です。以下の事は必ず守ってください。
アルカリ性洗剤とは絶対に併用しない
サンポールを使用する際には、アルカリ性洗剤との併用は絶対に避けなければなりません。サンポールは酸性洗剤、アルカリ性洗剤は塩基性洗剤であり、酸と塩基を混ぜると中和反応が起こります。中和反応によって、塩素ガスが発生する可能性があるのです。
塩素ガスは、目や鼻、のどに刺激を与え、頭痛や吐き気、めまいなどの症状を引き起こす可能性があります。また、吸い込むと肺に損傷を与え、最悪の場合、死に至ることもあります。
このことは「まぜるな危険」という言葉が浸透していることもあり、実際に混ぜて使おうという方は少ないと思います。しかし、アルカリ性の洗剤を使った後にうまく行かなかったためサンポールを使う、もしくはその逆で併用してしまうという事は十分考えられます。
そのため、サンポールを使用する際は、必ず他の洗剤と併用しないでください。また、サンポールを使用した場所には、アルカリ性洗剤を一切使用しないようにしましょう。
具体的には、以下の洗剤との併用は絶対に避けてください。
・キッチンハイター
・トイレハイター
・カビキラー
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
これらの洗剤は、いずれもアルカリ性洗剤です。サンポールを使用する際は、これらの洗剤が付着していないことを必ず確認してから使用してください。
ゴム手袋とマスクを着用する
サンポールは皮膚や粘膜に触れると、炎症や痛みを引き起こす可能性があります。また、吸い込んでしまうと、呼吸器に刺激を与える恐れがあります。必ずゴム手袋とマスクを着用して使用しましょう。
換気をする
サンポールの成分は、空気中に揮発して、目や鼻、のどに刺激を与える可能性があります。使用中は換気をして、換気扇を回すなどの対策をしましょう。
使用する場所と素材を確認する
サンポールはトイレ用に作られた洗剤なので、トイレ以外の場所で使うときは、素材によっては色落ちや変色を起こすことがあります。特に、金属や木製品、色柄ものの布地などは注意が必要です。具体的には大理石やステンレス、アルミなどの金属や、プラスチックなどの材質にダメージを与える可能性があります。使用する場所と素材を確認して、使用できるかを確認しましょう。
指定の使用時間を守る
サンポールは、長く置いておくと素材を痛める恐れがあります。メーカーの指定する使用時間を守って使用しましょう。
サンポールとカビキラーのどちらがいい??
カビキラーは、塩素系漂白剤の一種です。塩素系漂白剤には、カビの繁殖を抑える効果と、カビの細胞を破壊する効果があります。そのため、カビの黒ずみや黄ばみなど、さまざまな種類のカビに効果的です。また、カビの胞子も殺菌することができるため、カビの再発を防ぐことができます。
サンポールは、酸性の洗剤です。酸性の洗剤には、水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れを落とす効果があります。そのため、浴室の壁や床に付いた水垢や石鹸カス、鏡のウロコなどの汚れに効果的です。また、カビの胞子を殺菌する効果もあるため、カビの予防にも役立ちます。
カビキラーとサンポールの違い
カビキラーとサンポールの主な違いは、以下の3つです。
洗剤の種類
カビキラーは塩素系漂白剤、サンポールは酸性洗剤です。
効果的な汚れ
カビキラーはカビに効果的、サンポールは水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れに効果的です。
注意点
カビキラーは塩素系漂白剤のため、金属やプラスチックなどの素材を変色させたり、人体に有害なガスを発生させたりする場合があるので注意が必要です。サンポールは酸性洗剤のため、大理石やステンレスなどの素材を溶かしたり、変色させたりする場合があるので注意が必要です。
浴室のカビ落としにどちらを使うべきか
浴室のカビ落としにどちらを使うべきかは、カビの種類や付着している場所の汚れによって異なります。
黒カビや黄ばみなどのカビ
黒カビや黄ばみなどのカビは、塩素系漂白剤であるカビキラーが効果的です。カビの胞子も殺菌できるため、カビの再発を防ぐことができます。
水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れ
水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れは、酸性洗剤であるサンポールが効果的です。カビの胞子も殺菌する効果もあるため、カビの予防にも役立ちます。
カビと水垢や石鹸カスなどの汚れが混在している場合
カビと水垢や石鹸カスなどの汚れが混在している場合は、まず酸性洗剤であるサンポールで水垢や石鹸カスを落としてから、塩素系漂白剤であるカビキラーでカビを落とすのが効果的です。
浴室のカビ落としに使う洗剤は、カビの種類や付着している場所の汚れによって異なります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、適切な洗剤を選ぶようにしましょう。
以下に、浴室のカビ落としに使う洗剤の選び方をまとめます。
カビの種類
カビの種類によって、効果的な洗剤が異なります。黒カビや黄ばみなどのカビには、塩素系漂白剤であるカビキラーが効果的です。
付着している場所の汚れ
付着している場所の汚れによっても、効果的な洗剤が異なります。水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れには、酸性洗剤であるサンポールが効果的です。
カビと水垢や石鹸カスなどの汚れが混在している場合
カビと水垢や石鹸カスなどの汚れが混在している場合は、まず酸性洗剤であるサンポールで水垢や石鹸カスを落としてから、塩素系漂白剤であるカビキラーでカビを落とすのが効果的です。
※サンポールとカビキラーは絶対に併用しないでください。
年に1度はプロの浴室クリーニング
ちょっと目についたカビを落とす場合にはサンポールは有効な手段です。
しかし浴室全体となるとなかなかそうはいきません。
浴室のタイルすべてや天井までサンポールを使う利点はありませんし、専用の抗菌剤が入っているわけではないので長期的な防カビは期待できません。
サンポールはあくまでも簡易的な手段にとどめるべきです。
防カビまで視野に入れた浴室クリーニングはぜひプロに依頼しましょう。
おそうじ本舗の風呂・浴室クリーニングへのこだわり
おそうじ本舗の浴室クリーニングは、3種類のカビ除去剤を駆使して洗浄軽いカビ除去、重度のカビ除去、立面などの浸け置きが可能なカビ除去剤など、 おそうじ本舗はプロならではの洗剤の使い分けを行い、徹底的にカビを取り除きます。
また、おそうじ本舗ではあらゆるタイプの浴室に備えるために、洗剤と器材合わせて60種類ほどの道具を準備しています。 素材と汚れに対して常に最適な道具を選択し、クリーニングをしています。
照明・換気扇のお掃除照明・換気扇などをお掃除します。
カビを除去天井・壁面・蛇口・排水口まわりなどをすみずみまでお掃除します。カビがある場合は、オリジナルのカビ取り剤で除去します。
浴室防カビコート化【キレイになった浴室の美しさが長持ち!】
浴室をキレイにしても、こまめにお掃除しないとカビがすぐに生えることがあります。おそうじ本舗オリジナル開発の「防カビコート」は、浴室のカビに多い黒カビ(クラドスポリウム)や赤いヌメリ(ロドトルラ)に高い防カビ効果があり、施工後は約3ヶ月間(※)カビを予防します。
※使用環境によって効果の持続期間は変動する可能性がございます。
パッキン・天井・ドアにも施工可能!
カビが発生しやすいゴムパッキンやカビの温床と言われている天井、見逃しがちなドアにも施工できます。
浴室に多い「赤カビ」「黒カビ」を防ぐ!
おそうじ本舗の「防カビコート」には、浴室に多く発生するカビに対して高い防カビ効果があります。
おそうじ本舗「大崎店」の特徴
おそうじ本舗「大崎店」は、掃除の技術や実績を競い合う、おそうじ本舗フランチャイズ全国大会で2年連続最優秀賞を受賞しています。
お客様の掃除に対する悩みに対して真摯に手助けし、お客様のニーズに合せたサービス提供を心がけていることが、この輝かしい受賞へと繋がりました。
清潔感と丁寧な対応を心がけ、お客様のことを第一に考えられる店舗として、高く評価されています。
大崎店では、エアコンクリーニング以外にも、家の中の清掃にかかわるサービスをすべて導入しています。
お客様のご自宅へ伺って清掃をするのはもちろん、電話による相談だけでも大歓迎です。
おそうじ本舗大崎店は、スタッフの対応力や技術力の高さにも定評がありますので、分からないことがあればお気軽にお問い合わせください。